10月末に結婚1年を迎える前に新婚旅行として道東を回ってきた。道央や道南に比べると比較的地味ではあるけど、知床、釧路湿原、阿寒摩周屈斜路のカルデラ群、納沙布岬などなど見どころは多めな地域だと思っていて、いつか行きたい場所だった。今回は特にカルデラ群を訪問したくて旅の目的地に選定した。
1日目
三連休の最終日の夕方に移動開始。羽田から釧路に飛ぶ。
飛行機はどうにも苦手で、飛んでるときにたまに横滑りする感じが慣れない。さすがに北海道の東側ともなると陸路移動は負担が大きいので空路にしたけど、北海道新幹線が札幌まで行ったら新幹線で札幌→車借りて釧路のルートを選びそう。搭乗までもまぁまぁ面倒だしね。
多少の遅延はあったものの何事もなく羽田を飛び立って、18時には釧路に着陸。レンタカーを借りてホテルまで移動。借りるときにシカに注意してくださいの言葉をもらい、釧路新道に出る前に轢かれたエゾシカを見た時に「あぁ、北海道来たんだな」と実感した。
北海道の道は1車線が広くてとても走りやすいけど、どこ走っていいのかがわからない。本土だと2車線だよなぁって幅で1車線だったりして慣れるまでちょっと混乱した。
ホテルにチェックインした後は近所を散策しつつ夕飯探し。移動で疲れたのもあってホテルの近所の店で魚を焼いた。とりあえずホッケとサンマ、妻オーダーの鮭のハラス、気になったしいたけのチョイス。どれも美味かった。特に鮭のハラスはとても気に入った。ハムと言うかベーコンと言うか、そういう感じの甘味があって美味かった。
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2日目
この日は雨。元々は山行こうとしていたけど中止して、根室厚岸方面へ。
今回の相棒、スバルレヴォーグ。
大きな不満がない事前情報通りのいい車だったので次の車はこれにしよってなった。安全装備は置いといて、それ以外はまぁまぁ満足。CVTとハンドルの軽さが気になったけど、引いても80点くらいかな。
ひとまずは本土最東端納沙布岬を目指し根釧国道をひたすら走る。見通しは良いし線形もいいし信号ないし車は少ないし人家ないしで走るのに理想的な道路ではあるんだけど、その分刺激がないので退屈そのもの。森と平原しかないので景色に変わり映えもないし動物の飛び出しと移動式オービスを気にする程度でほとんど神経を使うことがない。普段は運転中に眠くなることはあまりないのだけどすごく眠くなった。話し相手の妻は助手席で爆睡している。仕方ないので眠気覚ましにガラナを飲みまくる。
想定外の敵に悪戦苦闘しながら納沙布岬に到着。若干予想はしていたことだけど、雨風酷くてゆっくりはできなかった。慌てて写真を撮ったので「本土最東端の碑」と思っていたものが「返せ北方領土」となっていたときのガッカリ感よ。それを撮りたかったわけじゃないんだ。また根室に来る理由ができた。
天候のお陰で車石には行く気力が失せ、昼飯には中途半端な時間だったので、厚岸に戻って昼飯を食べることにした。7-80km戻って13時頃道の駅に到着。厚岸といえば牡蠣なので道の駅の食堂も牡蠣だらけ。ただ夫婦揃って牡蠣にテンション上がらない人種だったので、道の駅では何も食べず。街中にあった店がまだやっていたので入る。
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海鮮丼美味かった。妻が頼んだ丼に牡蠣の佃煮があったので少しもらったけど、これなら食べれる。味は完全に酒のつまみだったなぁ。
昼飯に満足したら後は宿に戻るだけ。根釧国道を釧路方面に戻って宿に着。少し休憩した後に夕飯を探しに釧路市街へ繰り出す。ジンギスカンは食べたいねーとなっていたので、釧路駅近くにあったお店に入る。
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普通の居酒屋としての雰囲気が強いけど出てくるラム肉は美味しかった。ビールも大ジョッキが出てきたのでとても満足。帰ってからもサッポロクラシックを飲んで終了。この日コンビニで見つけたおが和のホタテの浜焼きが美味しくて自宅にも買って帰った。
3日目
この日は天気も回復して雲ひとつない快晴。世界遺産の知床を回る1日。
国道272号を走って中標津、標津と経由してオホーツク海沿いに出る。海沿いに出ると国後島が見える。
国道244号と335号と経由し、道の駅知床・らうすまで到達。この先飯を食うのに難儀しそうな雰囲気だったのでとりあえず飯を食う。
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最高だった。美味しい。これ以外いらないやってくらいには満足した。
道の駅だったので、実家へ送りつける海産物を適当に見繕う。カニ以外と言われてしまったのでそれ以外のを詰めて送る。ホッケにボタンエビにイクラにツブ。ウニは高いのでお見送り。
一通り土産を買った後は知床峠に向かって知床横断道路を走る。この道路は面白かった。今まで走った道路の中でも面白さは上位に来る。滋賀草津高原道路のような山岳道路で、走りやすさがダントツにいい。そしてリズム良く走れる線形になっててこれは楽しい。レヴォーグでもこれだけ楽しいんだからZ4で走ったらどうなることやら。今度は自分の車で走りに来たくなった。
知床峠は風が強く寒かった。羅臼岳も雲に隠れていたのでささっと写真撮って次の目的地知床五湖へ。下りも勾配がそこまできつくなくてブレーキ気にしなくていいから山道慣れてない人でも走りやすいかもしれない。
景色は最高だったけどほどほどに寒かった。知床連山が雲に隠れがちだったので見たかった眺望は拝めなかったけどそれでも十分な景色。
知床五湖を眺めたら斜里経由で帰る。途中オシンコシンの滝が見れるので見た。
そんな大きな滝ではないけど周りとのバランスが良くて好きな滝かな。
帰路は夕暮れ時の国道391号線を釧路方面に南下。途中タイミング良く釧路湿原の夕焼けを見ることができた。なかなかきれいで少しボーッとしていた。
宿に戻ったら少しだけ休憩して1日目に入った店で今度はサバ、紅鮭、ししゃもを食べた。紅鮭美味かったなぁ。
4日目
実質最終日。今回の旅最大の目的だった阿寒・屈斜路・摩周の各カルデラを回る日。根室だ知床だに比べると近所なのでゆっくり目に。のんびりと最初の目的地阿寒湖に向かう。
阿寒までの国道240号はまりも国道となっていて道中にもいくつか看板を見かけた。そういやマリモッコリっていたよね、今どうしてるんだろう。
阿寒湖畔の駐車場に車を止めて眺望のきく湖畔まで歩く。湖畔近くにはボッケと呼ばれる泥火山があって、硫黄の香りがしていた。ボコボコと湧き出てる様子を見ると落ち着く。
阿寒湖は早々に、屈斜路湖へ移動。途中の阿寒横断道路も知床横断道路に劣らずいい山岳道路。途中双湖台、双岳台と展望台のある駐車場も設置されていた。双湖台は阿寒カルデラ東側にあるパンケトーとペンケトーの双方が望めるらしいのだけど、パンケトーはかろうじて見える程度で実質ペンケトーの展望台。
双岳台は雄阿寒岳、雌阿寒岳がはっきりと見える。晴れていたのもあって絶景を拝めた。素晴らし。
途中停車して写真を撮りながら弟子屈まで走り屈斜路湖畔まで移動。砂湯駐車場に車を止めて屈斜路湖を撮影。風もなく穏やかな湖面だったので鏡面ぽくなった。
近くの藻琴山に展望台があるらしいのでそっちに向かう。展望台からの眺めはすごかった。
最高の景色を堪能したので次はアトサヌプリへ向かう。
テンション上がりっぱなしだった。こういうとこ大好き。あとで妻が撮った帰るときの俺を見せてもらったら心底満足そうな顔の俺がいた。妻が言うには「よっぽど楽しかったんだなと思って一緒に撮っておいた」と。助かる。
火山を満喫した後は最後の目的地摩周湖に向かう。霧が多くてな話を聞いていたのでちょっとだけ眺望があるか不安もあったけど着いたら全然そんなことはなかった。
最初から最後まで「今日のルート回って本当に良かった…」って思える景色を見れた。道東来てよかった。
昼飯を食いそびれていたのでレストハウスでカレーを食べる。程よい辛さで美味しかった。食べながら摩周湖を眺められる。
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帰りはまた釧路湿原を突っ切って宿着。達成感と満足感とでもう寝てもいいかなと思っていたけど、夕飯を探す。二人で「ジンギスカン食べたいねー」となったので2日目に行った天馬とは違うもう1つの店に行く。
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美味しいラム肉を食べることができた。オリジナルの味噌タレと醤油タレとジンギスカンではおなじみのベルタレの3種類で食べ比べができた。個人的には味噌タレが1番美味しかったかなぁ。ベルタレ意外と酸味あるのなということに気付いた。当日はどんぱく前のはしご酒イベントがやってたせいもあるのかもだけど、客が1組も来なくてちょっと不安になった。味はとてもよかったので今度また来る時に訪問したい。
5日目
帰京日。夕方の便なのでそれまで釧路市内をうろうろする日。
9時頃チェックアウトし釧路湿原に向かう。展望台からぼーっと湿原を眺めるだけ。暖かくて昼寝したくなった。展望台の近所に環境省の野生生物保護センターがあると同僚に聞いたのでそっちに向かう。展示以外にも鳥類の野生復帰支援や野生に帰れない個体の終生飼育なんかをやっていて、良い税金の使い方をしていた。
一度市街地に戻り昼飯を食べる。この日は妻の希望でスープカレーを食べに。旅行中各所で2度チャレンジしていずれも失敗していたので最後に食べたいということで確実にやっているお店に来た。
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スープカレーは野菜多めなので敬遠していたので食べたのは今回が初めてだったのだけど、ルーカレーとは違った料理だなと思った。サラサラ食べれるし、味にも癖がなくてとても美味しかった。今回食べてよかった。
昼飯で満足したら最後は空港近くに移動して釧路市動物園で過ごす。平日なので人はいなくて動物たちをゆっくり見れた。オジロワシとトラはサービスショットもくれて癒やされた。
野生のエゾリスにも出会えた。
2時間程度歩き回っていい具合の時間になったので空港に向かう。レンタカーを返して保安検査抜けられるまで土産を買い、保安検査を抜けてソフトクリームを食べて、そうこうしている内に搭乗時間。あっという間の5日間だったけどとても満足度の高い旅行になった。また来る。
服装
参考になるかはわからないけども、10月半ばの道東での服装をば。
釧路市内はだいたい都内の11月下旬から12月上旬くらいの気候なので、厚手のコートは要らない。日中風が強かったり、太陽が沈んだ後は羽織物があると十分なくらい。思っていたよりは暖かかった。自分は厚手のパーカーを数枚持って行ってなんとかなった。雨風(納沙布岬)、曇り空の山中(知床とか)はちょっとつらいけど、夜の気温くらいなら大丈夫。
適当に何枚か